【UFOラインへの行き方比較】ロードバイクを持ち込むのに楽で安い方法って?
愛媛・高知の県境にある「UFOライン」。
とても風光明媚な絶景が手軽に車道からたのしめるとあって、サイクリストにも人気のスポットです。
「UFOライン」へ行く方法を、東京・大阪・名古屋から3種類に分けてお伝えしていきます。
「UFOライン」ってどこにあるの?
西日本最高峰の石鎚山を背景に伸びる全長27kmの町道。標高1300m~1700mの尾根沿いを縫うように走るルートは、天空へと続く絶景のドライブコースとして人気があります。
UFOライン(雄峰ライン)[正式名称:町道瓶ヶ森線]と呼ばれ、晴れた日には石鎚山系はもとより、太平洋まで見渡すことができるダイナミックな景色が続きます。
春のアケボノツツジやシャクナゲ、夏の新緑、秋は見事な紅葉を楽しむことができ、9月のタイミングが良いと紅葉と霧氷を同時楽しむことができます。
~高知県いの町観光協会HPより引用
「UFPOラインって27kmしかない?楽勝では?」とお思いの方、ちょっとまってください!
その27kmは稜線上の気持ちの良いほぼ平坦な道のことを指し、そこに至る道が激登りなんです!
標高差は1000mを超えており、ヒルクライムの聖地『乗鞍スカイライン』に匹敵するとも言われています。
つ・ま・り…楽勝ではないです!
アプローチを含め、周回ルートをとれば70km近くになります。
「UFOライン」ってどこからがスタート?
起点=高知県いの町「寒風茶屋」(標高1110m)だが、ふもと「道の駅木の香」(標高620m)が一般的
UFOラインの起点は、高知県いの町「寒風茶屋」(標高1110m)が一般的。
その他2種類のアプローチがあります(>>松山からなど、別記事参照)が、距離があり遠回りです。
そこに行くまでのヒルクライムを含めるのがロードバイク乗りの「UFOライン」!
ふもとにある「道の駅木の香(標高620m/※温泉施設ありなのでゴールにも最適)」を起点に考えてみましょう。
長く停めておける駐車場も完備されて便利な拠点。宿泊施設もあり、ココで乗り合わせて登山される方も多いんですよ。
「UFOライン」の通行可能期間
「UFOライン」の通行可能期間は、4月下旬~11月30日までとなっています。
それ以外の期間は、冬季閉鎖なので自転車は通行できません。
【前知識】「UFOライン」走行は1日かかる→前泊がおすすめ
なんとなくお察しの方も多いかと思いますが…標高1600m付近にある「UFOライン」は走行に丸1日みておいたほうが楽しめます。
とても気持ちの良い場所ですが、体力もかなり削られるので、登る前に温存していたほうが良いですしね。
なので、前泊がおすすめ!
どこから来ても、移動だけに結構時間のかかる場所なので、計画性を持って訪問したいところ。
どういうコースを取るにもよりますが、ふもとに宿泊が現実的。
最寄駅のJR伊予西条駅(愛媛県西条市)付近にもホテルがいくつかありますが、スタート地点「道の駅木の香」に泊まるのがもっとも時間のロスが少ないと思います。
東京→道の駅木の香(高知県いの町)
東京からは、飛行機・夜行バス・自家用車の3通りをご紹介。
新幹線は、時間もかな〜りかかりますし、乗り換えが多くなるのでおすすめしません。
それではひとつひとつご紹介!
【飛行機+レンタカー/4H】東京→高知経由:24,535円
もっとも早く、現実的なのが高知空港からレンタカーを借りる方法。
高知空港からで自走、となると86.2kmとなかなかの距離ですので、UFOラインに足を温存するためにもここは無難な方法を取っておきたいです。
東京(羽田)から高知へは、1日11便が出ております。
LCC(ジェットスター)も含まれておりますし、早割などの制度を使えば往復30,000円程度には抑えられるでしょう。
ここではJAL往復割引・28日前割引ありで計算してみました。
やはりレンタカーを使用となると、1名の利用は割高になってしまいますね。
いっぽう2名以上ならかなりコスパよく移動できるでしょう。
レンタカーなら前輪を外して後方シートをフルフラットにすれば、2台は積載OK!
合計24,535円となりました!
- 【飛行機】羽田空港→高知空港14,292円(往復セイバー適用)
- 【レンタカー】高知空港→道の駅木の香8,800円(タイムズカー/1500ccコンパクトカー1泊2日の1日あたりで計算)
- 【ガソリン代】1,443円(176円/リッター※2023年6月現在高知県の相場)
\レンタカーもオプションで付けられる/
【高速バス+JR/14H】「コトバスエクスプレス(琴平バス)」で東京→川之江インター→JR:12,640円
東京からもっともコスパよく移動できる手段が夜行バス!
琴平バスが運行している夜行バス「コトバスエクスプレス」なら、予約時に輪行する旨を伝えれば、積載OKです。
先日こちらのバスを使って、友人も東京から四国の各都市まで輪行し、何回かに分け四国一周を達成してました。
最寄り停車所は「川之江インター(7:50着)」ですが、最寄りの川之江駅からは伊予西条までJR特急(1時間に1本/約30分の乗車)が走っていますので、伊予西条までワープ!
伊予西条駅から約30km自走すれば、前泊しなくとも午前中からUFOラインに取り付くことが可能です。
合計12,640円と、かなりお安くなりました。
- 【高速バス】コトバスエクスプレス 10,900円
- 【JR】特急いしづち1,740円
【自家用車/9H以上】791km:13,921円
東京インターから西へひた走り、9時間半…
791kmを9時間23分…休みなしで走行するのは、ちょっと大変!
交代要員がいりそうですね。
ちなみにわたしも東京→高知を1日かけて走行したことがありますが、2名でもぐったりでしたw
瀬戸大橋以降に眠すぎて休憩しまくっていた印象なので、そこが勝負どころかも⁉
【ガソリン代】東京IC→伊予西条IC経由・791km、13,921円(176円/リッター※2023年6月現在高知県の相場)
大阪→道の駅木の香
大阪からですと、飛行機のメリットがほとんどありません。
というのも、UFOラインが四国のどまんなかにあるため、どの空港も遠いのです。
最寄りの高知空港からですと、だいぶ大阪寄りに戻ることになり無駄な走行をすることになりますし、松山空港からですと、道後温泉前泊や観光するといった目的がないなら少し遠い印象(高速使っても2時間かかる)。
今回目的地が「道の駅木の香」ですので、新幹線 or フェリーがおすすめです。
【新幹線+JR/3H15分】大阪→伊予西条:10,330円
大阪からは、公共交通ですと岡山経由で四国入りするのが一般的。
新幹線を利用すれば、3時間15分で伊予西条駅に到着します。
始発で出発が前提ですが、午前中にUFOラインに取り付くことが可能です!
【JR】大阪→新大阪→(新幹線)→岡山→(特急しおかぜ)→伊予西条 10,330円
【フェリー/12H】オレンジフェリーで東予港経由:10,460円
大阪からの自転車輪行鉄板!オレンジフェリー!
オレンジフェリーに乗れば、20時出発で翌朝6時には愛媛県・西条市の東予港に到着します。
東予港から壬生川駅までは、輪行袋に入れたままなら無料連絡バスに乗せることが可能。壬生川駅から伊予西条駅までは13kmしか離れていませんので、自走してもJRに乗ってもOKですね〜。
ちなみに、輪行袋に入れずに部屋に持ち込むことができる「マイバイクステイ(別料金1,800円)」サービスを利用して愛媛入りされる方も多いんですよ!
早朝の輪行解除作業がないのはとてもラクですよね。※輪行袋に入れると、積載運賃無料
【フェリー】大阪→(大阪地下鉄など・乗り換え2回460円)→大阪南港フェリーターミナル→(オレンジフェリー10,000円/デラックスシングル)→東予港→(無料連絡バス)→壬生川駅
【自家用車/4H】299km:5,262円
大阪から愛媛は明石海峡大橋経由 or 瀬戸大橋経由がありますが、距離が短いのは明石海峡大橋経由。
ただ、瀬戸大橋経由できたほうが景観は勝ち!
どちらにするかは、お好みで決めてみても良いですね〜!
今回は、コスパ重視で考えていますので、明石海峡大橋経由で算出\(^o^)/
【ガソリン代】大阪→伊予西条IC経由・299km、5,262円(176円/リッター※2023年6月現在高知県の相場)
名古屋→道の駅木の香
四国から名古屋って、実はとっても行きづらい…んですが、LCCも運行されていてすごくコスパよく移動することができます。それではご紹介していきますね!
【飛行機+レンタカー/3H30分】FDA(LCC)で高知経由:23,843円
高知空港から名古屋空港(小牧)まで、FDAが1日1往復運行。
FDAでは自転車を積載するために、無料輪行箱レンタルも行っています。
ぜひ予約して搭乗に備えましょう!(20kgまで無料)
ただし早朝便はなく、お昼出発になってしまい前泊必須。その代わり、帰路は19:40発と利用しやすい時間帯となっています。
- 【小牧までのバス交通】名古屋駅・ミッドランドスクエア前→小牧空港700円(あおい交通)
- 【飛行機】FDA(LCC)名古屋→高知12,900円(Dream フレックス割適用)
- 【レンタカー】高知空港→道の駅木の香8,800円(タイムズカー/1500ccコンパクトカー1泊2日の1日あたりで計算)
- 【ガソリン代】1,443円(176円/リッター※2023年6月現在高知県の相場)
\レンタカーもオプションで付けられる/
【高速バス/10H】「コトバスエクスプレス(琴平バス)」で名古屋→川之江インター→JR:8,840円
東京からもございましたが、名古屋からも夜行バスが走っています!
琴平バスが運行している夜行バス「コトバスエクスプレス」なら、予約時に輪行する旨を伝えれば、積載OKです。
最寄り停車所は「川之江インター(7:50着)」ですが、最寄りの川之江駅からは伊予西条までJR特急(1時間に1本/約30分の乗車)が走っていますので、伊予西条までワープ!
伊予西条駅から約30km自走すれば、前泊しなくとも午前中からUFOラインに取り付くことが可能です。
ちなみに、三重県四日市駅から乗車できるのもポイント高め!
- 【高速バス】コトバスエクスプレス 7,100円
- 【JR】特急いしづち1,740円
【自家用車/6H】461km:8,113円
名古屋から愛媛は明石海峡大橋経由 or 瀬戸大橋経由がありますが、距離が短いのは明石海峡大橋経由。
ただ、瀬戸大橋経由できたほうが景観は勝ち!
どちらにするかは、お好みで決めてみても良いですね〜!
今回は、コスパ重視で考えていますので、明石海峡大橋経由で算出\(^o^)/
6時間というとなかなかの距離ですが、安全運転で向かいましょうね。
【ガソリン代】名古屋→伊予西条IC経由・461km、8,113円(176円/リッター※2023年6月現在高知県の相場)
【まとめ】
ここで一度まとめましょう。
東京→道の駅木の香(高知県いの町)
▶コスパがいいのは高速バス(前泊なしでOK)、しかしラクなのは断然飛行機+レンタカー
- 【飛行機+レンタカー/4H】東京→高知経由:24,535円
- 【高速バス+JR/14H】「コトバスエクスプレス(琴平バス)」で東京→川之江インター→JR:12,640円
- 【自家用車/9H以上】791km:13,921円
大阪→道の駅木の香
▶新幹線、フェリーが互角。しかし早出したいならフェリーがおすすめ。サイクリストに優しいサービスも多数。時間にとらわれたくないなら自家用車もあり
- 【新幹線+JR/3H15分】大阪→伊予西条:10,330円
- 【フェリー/12H】オレンジフェリーで東予港経由:10,460円
- 【自家用車/4H】299km:5,262円
名古屋→道の駅木の香
▶飛行機(FDA)の輪行ボックス無料貸し出しは利用価値ありだが、高速バスがコスパ大健闘(しかも前泊無しでOK)
- 【飛行機+レンタカー/3H30分】FDA(LCC)で高知経由:23,843円
- 【高速バス/10H】「コトバスエクスプレス(琴平バス)」で名古屋→川之江インター→JR:8,840円
- 【自家用車/6H】461km:8,113円
意外と、高速バスが大健闘の結果となりました。
しかし、利用者が多い繁忙期などは断られる可能性も高いので、注意したいところ!
また、バスだと眠れない方もいらっしゃるでしょう。そういった場合はほかの手段で「道の駅木の香」に向かい、前泊をおすすめします。温泉もあってゆっくりできる施設なので大変おすすめですよ!
ぜひこの記事を参考にして、楽しく安全に「UFOライン」を走破してみてくださいね♪
以上「【UFOラインへの行き方比較】ロードバイクを持ち込むのにラクで安い方法って?」の記事をお送りしました。
\レンタカーもオプションで付けられる/
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こちらは秋に訪問した際の記事。石鎚山系の紅葉を狙うには、1週間という限られたチャンスをモノにしたいところ。平日が狙い目です。