【しまなみ vs とびしま海道サイクリング】どちらがおすすめ?〜グルメ・観光・全情報まとめ〜
瀬戸内の島々をサイクリングするのに、よく比較される「しまなみ海道(広島県尾道〜愛媛県今治)」と「とびしま海道(広島県呉〜愛媛県岡村)」。
どちらがおすすめ?という疑問に答えていきます。
どちらも完走した、私がお伝えします♪
橋の美しさが圧巻なので見てほしいです〜!
↓しまなみ海道「伯方・大島大橋(840m)」↓
↓とびしま海道「安芸灘大橋(2.7km)」↓
距離の長さ・アップダウン
しまなみ海道ととびしま海道の距離は、かなり差があります。
しまなみ海道って…キラキラしているイメージですが、実は長〜いんですよ。
そして、とびしま海道は…しまなみより長くはないから、ゆるいサイクリングにちょうどよかったりします。
くわしく見ていきましょう!
【しまなみの場合】72km、何度も訪れるアップダウンに心折れる
「しまなみ海道サイクリングマップ(日本語)」より引用させていただきました。
しまなみ海道の距離は、尾道駅〜今治駅までの72km。
70kmというと、東京の方はピンとこないかもしれませんが、東京都庁から小田原くらいまでの距離。
けっこうありますよね〜!
そして見てのとおり、アップダウンが凄まじいです。
なので、初心者は間違いなく1泊2日がおすすめ。その場合、ちょうど中間・大三島で1泊というのが、定番コースです。
最大標高差は70mとなっています。
いちばん高いところは宮窪峠(標高79m)。みんなヒイヒイ言う場所w
【とびしまの場合】45km、高さ50m以上の橋を1回だけ走行
「安芸灘とびしま海道MAP」より引用させていただきました。
とびしま海道はどこからどこまで、という定義は人それぞれですが、最短距離で走れば安芸灘大橋〜岡村港29.6km。
しかしその場合、とびしま海道・最大の観光名所『御手洗(みたらい)』に寄らない残念なルートになるので、上記のぐるり一周コースデータの45km前後と捉えるのがいいかと思います。
島の北側を通るのか、南側を通るのかで距離が異なってくるんだよね!
そして注目していただきたいのが、アップダウン!
とびしま海道は、しまなみ海道に比べると実はアップダウンがすごく少ないです。
しまなみが高さ50m以上の橋・峠を3回走行するのに対し、とびしまはたったの1回!
レンタルサイクルの借りやすさ
とくに初心者さんは、自転車を現地で借りる方が多いと思います。
借りれる場所って多い?料金は?どんな種類があるのか?それぞれみていきながらご説明します!
レンタル料金の他に持ち逃げされないようにお金を預かる制度といわれています。無事に何事もなく返却すれば保証金はかえってきます。
【しまなみの場合】スタート地点の尾道・今治はもちろん、拠点が各島にあり
比較しやすいように、1日レンタルした場合の料金・サービス名をまとめました。
いちばん台数の多いのが、しまなみジャパン。尾道と今治をつなぐ「しまなみ海道」の各拠点でスタート・ゴールを設定でき、別料金にて乗り捨ても可能。拠点もなんと10箇所!
空いていれば予約無しで乗ることが可能ですが、シーズン中は混み合うため、予約推奨です。
その他は、予約しないと乗れないサービスがほとんど。
「当日に訪問して尾道〜今治を乗りとおしたい!」という方はほとんどいないとは思いますが(中級者であっても丸1日かかる)…
尾道市内または今治市内だけ、1島だけ乗る、というスタイルなら、当日空きがあれば可能なので、早めに行って相談してみてくださいね。
サービス名 | 保証金 | ママチャリ | 電動自転車 | スポーツバイク | E-bike(電動スポーツタイプ) |
---|---|---|---|---|---|
しまなみジャパン㈱ | 1,000円〜5,000円 | 2,000円 | 2,500円 | 2,000円 | 7,000円 |
BETTER BICYCLES(尾道) | ー | なし | なし | 3,300円〜 | なし |
たびたす(生口島) | ー | なし | なし | 7,000円 | 10,000円 |
GIANT | ー | なし | なし | 3,960円〜 | 9,900円〜 |
WAKKA(大三島) | ー | なし | 8,000円 | なし | 8,000円 |
サイクルフィックス(今治) | 3,300円 | なし | なし | 5,500円 | なし |
喜助の湯(今治) | ー | 1,500円 | なし | なし | 7,000円 |
【とびしまの場合】「コテージ梶ヶ浜」のみ
とびしま海道の場合、レンタルサイクル拠点がすごく少ない&台数も限られています。
予約は必須!
スタート地点は下蒲刈島(広島県側から1つ目の島)となりますが、宿泊施設などが多くある呉市内からは安芸灘大橋経由で10km以上離れており、公共交通でお越しの方は、「コテージ梶ヶ浜」のスタッフさんにJR仁方駅まで配車していただくのがよいでしょう。
その場合、配車料金1000円がかかってしまいますが、スタートからゴールまで乗り通せる唯一の方法がコレ。
ゴール・岡村港まで行ってしまっても回収料金をやはり1,000円払えば、取りに来ていただけます。
サービス名 | 保証金 | ママチャリ | 電動自転車 | スポーツバイク | E-bike |
コテージ梶ヶ浜(下蒲刈島) | ー | 2,000円 | 3,000円(ミニベロ) | 2,000円 | 3,000円 |
トラブル対応
「しまなみ海道」「とびしま海道」走行中、パンクや機材トラブルに巻き込まれてしまった場合どうする…?
調べてまとめていますので、お役立てください。
【しまなみの場合】サポートカーサービスが有
しまなみ海道の場合、大三島の宿泊施設「WAKKA」がサポートカーサービスを行っています。
前述したレンタルサイクルのしまなみジャパン㈱、GIANTもこちらのサービスを利用するように書かれていますね(提携している)。
「WAKKA」の公式ページには、どのショップのレンタルサイクル・自転車であっても対応するとのこと!スゴイっ!
定休日・火曜日以外の営業時間中(9時〜19時)、いつでも受付OK。
料金は、出張料金(3,000円〜5,000円)と部品代・工賃がかかります。
その際はあくまで応急処置をするだけだから、返却後にショップにその旨伝えておかないとだめですよ〜
【とびしまの場合】パンクトラブル対応サービスが有
とびしま海道の場合は、レンタルサイクルを行っている「コテージ梶ヶ浜」がパンクトラブル対応サービスを行っています。
こみいったトラブルには対応している旨が書いていないのですが、こちらで借りた自転車であれば少なくとも、何かしらの対処はしていただけると思います。
公共交通も少ない島でのトラブルは、困ってしまう可能性が非常に高いですので、乗車前点検・空気圧のチェックなど、サイクリング前に見ておくことが大事ですね。
エスケープ
【しまなみの場合】高速バス・船
「しまなみ海道」の場合は、島をつなぐ高速バス『しまなみライナー(1日3本/要予約)』・船が走っています。
最寄りバス停・港まで自走できる状態であれば、駅や空港までつなげることができるので、離脱が可能。
それ以外の場所で自走不可になった場合は、タクシーを呼び輪行袋に入れ離脱するしかありません…
なので、輪行袋の持参は必須ですよ!!!
【とびしまの場合】路線バスのみ
「とびしま海道」の場合は島をつなぐバスが走っていますが、路線バスのみ!
大崎下島の御手洗地区にある『沖友天満宮』バス停〜JR仁方駅〜中国労災病院行きのバス(瀬戸内産交バス)が出ています。
呉駅に最も近いのは中国労災病院ですが、呉駅に行くには最寄りの『新広』駅からJRに乗る必要があります。
それ以外の場所で自走不可の場合は、最寄りバス停までタクシーを呼ぶしかありません。
こちらも、しまなみ海道と同じく輪行袋の持参は必須です。
観光・飲食スポット
【しまなみの場合】サイクリストが喜ぶ場所がたくさん
ぶっちゃけ、72km走るとなるとあまり余裕のある観光はできませんが、ルートから外れずにパパッと寄るべきスポットをお伝えしておきますね(笑)。
そのほとんどは、別記事にまとめていますのでチェックしてみてください。
ほぼ、食べる場所ですみませんw!
- ONOMICHI U2
- 住田製パン所
- 玉木商店
- WAKKA(カフェ利用)
- 道の駅伯方S・Cパーク(塩ソフトクリーム)
- 亀山小屋(カフェ利用)
- サンライズ糸山
- シクロの家(しまなみ海道・起点の写真SPOT)
【とびしまの場合】飲食店は少なめなので混むが、しまなみよりはずっと人が少ない
「とびしま海道」の場合、しまなみ海道に比べるとカフェや飲食店が点在しているという感じではありません。
本当の田舎です。まさに島時間が感じられる、ひととき。
道の駅でパンなどを購入して、景色のいいところで食べたり、お店があったとしても混雑するので、ランチ時間をずらして訪問したほうが良いでしょう。
ただただ広がる海と空に感動しながら、パンをかじるだけでもこの上ない贅沢ですよ??
私の場合は、船の時間もありましたので、時間節約で一石二鳥でした。
”限りなく海の近くを走れる”という点では、とびしま海道に軍配があがります。
【まとめ】「しまなみ海道」=初心者向けだが1泊2日推奨、「とびしま」=静か!自分でトラブル対応できるならオススメ
「しまなみ海道」…初心者におすすめ。観光スポット・エスケープ・レンタルサイクルも充実。ただし72km と長いため1泊2日が◎
「とびしま海道」…じつはアップダウンも少なく足に優しい46km。海がとにかく近く美しい。トラブル対応が自分でできるならとってもオススメ
「しまなみ海道」は魅力的な飲食スポット・サービスがどんどん増えてきています。
最近、インバウンドの影響もあり、さらに増加傾向にありますね。
72kmと長いので、食事難民になるというエリアもすこ〜しだけありますが…
サイクリストもたくさんいるので、自転車慣れしてる方にはストレスに感じる部分もあるかもしれません。しかし、「しまなみ海道」は初心者が初めて長距離走るなら、とてもおすすめ。
いっぽう「とびしま海道」はしまなみ海道の影に隠れてはいますが、実はとても足に優しい!!
トラブル対応が自分でできるならば、一度は走ってみていただきたいです。
あなたのお役に立てれば幸いです♪
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